急な冠婚葬祭や出費が重なってしまった時など、予定外のお金が必要になった場合に便利なのがクレジットカードのキャッシングです。
午前中にお金が必要だけど、給料が振り込まれるのは午後・・・
など「普段はキャッシングを利用しないけど、ちょっとだけ借りて即日に一括で返済したい」なんて事が無いとも言えませんよね。
そんな時に便利なキャッシングですが、気になるのがキャッシングにかかる金利や利息です。
前述のように、今日借りて即日一括で返済した場合も金利はかかってしまうのでしょうか?
結論から言うと、キャッシングしたお金を即日一括で返済した場合は利息は発生しません。
ただし、すべてが0円で済むわけではなく、金利以外にかかる手数料なども考慮する必要があります。
そこで今回は急な出費に備えて覚えておきたいクレジットカードのキャッシングについて、基本的な金利や利息の算出方法のほか、注意しておきたいその他の手数料などについてご紹介していきます。
キャッシングを即日一括で返済した場合はなぜ金利がかからないの?
キャッシングをした場合の利息は翌日から算出します。これは民法第140条で規定されている「初日不算入の原則」によるものです。
通常、キャッシングをした場合の金利は翌日から算出することになっています。
これは民法第140条で規定されている「初日不算入の原則」により、契約などの期間を定める場合、契約を結ぶ時間帯によって残りの期間が変わるのを防ぐため、初日はその期間に算入しないことになっているからです。
※ただし、その契約期間が午前0時から始まるときは、初日も期間に算入します。
民法第140条(暦法的計算による期間の起算日)
日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前0時から始まるときは、この限りでない。
簡単にいうと、キャッシングをしたのが午前0時でない限りは初日を算入しないということですね。
これにより、キャッシングをして即日一括で返済した場合は金利は発生せず、利息0円となります。
スポンサーリンクキャッシングによる利息の算出方法
では、即日での返済が間に合わず、翌日に一括で返済する場合の利息はどうなるのでしょうか?
そこでまずは利息の算出方法からご説明します。
利息の算出には、借りる金額、金利、返済までの期間を下の計算式に当てはめて算出します。
キャッシングによる利息の算出方法
借入額×金利×返済日数÷365日=利息
また、金利(利率)に関しては以下のように上限金利が決まっています。
借入金額が10万円未満の場合 | 上限金利は年率20% |
---|---|
借入金額が10万円以上100万円未満の場合 | 上限金利は年率18% |
借入金額が100万円以上の場合 | 上限金利は年率15% |
クレジットカード会社やカードの種類によっても異なりますが、多くのカード会社が15%~18%の金利を設定しています。
ここでは例えば10万円を利率18%で30日間借りた場合の利息を計算してみます。
前述の計算式に当てはめると、このようになります。
10万円を利率18%で30日間借りた場合の利息
10万円×0.18×30日÷365日=約1479円
では、即日に返済するつもりが間に合わず、翌日になってしまった場合の利息はいくらになるでしょうか。
10万円を利率18%で1日間借りた場合の利息
10万円×0.18×1日÷365日=約49円
このように、10万円を金利18%で1日キャッシングした場合の利息は約49円になります。
スポンサーリンクキャッシングの即日返済で注意すべき2つのポイント
クレジットカードのキャッシングを即日一括返済すると利息は0円ですが、キャッシングにかかるCD・ATM利用手数料などが必要です。また、返済する時間帯が一般的な銀行の営業終了時間である15時を過ぎてしまうと即日返済扱いにならなくなってしまいます。
ここまではキャッシングにかかる金利に焦点を当ててみてきましたが、即日返済をする場合に気をつけたいポイントが2つあります。
- CD・ATM利用手数料など振込手数料が必要
- 返済する時間帯によっては即日扱いにならない
CD・ATM利用手数料など振込手数料が必要
基本的にキャッシングするには最寄りの提携金融機関のCD・ATMなどを利用しますが、この時に必要になるのがCD・ATMの利用手数料です。
これはキャッシングをする時や返済をする時にその都度ATM手数料が必要です。
また、手数料は利用するキャッシングの金額によって異なります。
現在、利用手数料で最も一般的なものが以下のような形です。
キャッシング利用金額 | 手数料 |
---|---|
1万円以下 | 100円(+税) |
1万円超 | 200円(+税) |
※一部、新生銀行カードローンのレイクやオリックス銀行カードローンなど、提携ATMでの手数料が0円の場合もあります。
※硬貨のお釣りに対応していないATMなどでは一括での返済ができない場合があります。
返済する時間帯によっては即日扱いにならない
もうひとつ気をつけたいのが銀行の営業時間です。
基本的に、キャッシングしたお金を前倒しで繰り上げ返済する場合は、契約しているカード会社の銀行口座へ振込をするため、銀行の営業時間内(15時まで)に振り込まなければ即日の返済扱いになりません。
スポンサーリンクインターネット返済なら振込手数料0円で24時間即返済可能
もしあなたがインターネットバンキングに対応した金融機関の口座をお持ちでしたら、Pay-easy(ペイジー)という決済サービスを利用したインターネット返済がおすすめです。
インターネット返済なら、銀行の営業時間である15時を過ぎても即日返済が可能で、手数料も0円なので振込手数料の心配もいりません。
基本的には24時間利用が可能ですが、Pay-easy(ペイジー)に対応しいても、楽天銀行など一部の金融機関では、システムメンテナンスなどの時間(23:35~0:15)により、利用できない時間帯がありますので注意が必要です。
あなたの利用する金融機関がPay-easy(ペイジー)の決済に対応しているかは、ペイジー公式サイトから調べることが可能です。
まとめ
今回はクレジットカードでのキャッシングを即日で一括返済した場合の金利や手数料についてご説明してみました。
キャッシングしても即日に一括返済すれば、民法第140条で規定されている「初日不算入の原則」により利息は発生しません。
ですが、即日返済する場合でも、振込手数料やCD・ATM手数料を考慮する必要があります。
また、基本的に即日扱いにするには銀行の営業時間内である15時までに返済手続きをしなければいけません。
しかし、インターネット返済なら15時以降でも返済が可能で、手数料もかからないのでおすすめです。
1回の利用なら、手数料も数百円と微々たるものだと感じるかもしれませんが、ちりも積もれば意外と無視できない金額になったりします。
また、それとは別に、アコムやプロミス、アイフルなどのカードローンなら、即日発行に対応していて、さらに30日間金利0円サービスなどを実施しているので、そういうものを利用するのもいいかもしれませんね。