クレジットカードを使っていると、磁気不良によりカードが使えなかったという経験がある方も少なくないかと思います。
いきなりお店の人から「ちょっとこのカード使えないようです」なんて言われたら「あれ?不正利用されてしまった?」と心配になったり「なんか限度額オーバーしてるみたいで恥ずかしいな」と思ってしまいますよね。
また電車や新幹線などの自動券売機でクレジットカードを使おうとして、最後の決済のところで磁気不良が原因で、「やり直してください」となって使えなかったら、時間が無い時などは本当に焦りますし困ります。
そこで今回はクレジットカードの磁気不良を防止するための方法として、普段の生活で気をつけたほうがいいものや磁気データを保護する方法などをご紹介していきます。
クレジットカードが磁気不良を起こすと最終的には再発行しか解決方法がありません。
そんな面倒なことを避けるためにも、ぜひ最後までお読み頂いて磁気不良からあなたの大切なクレジットカードを守りましょう!
クレジットカードが使えない時の3つの原因
クレジットカードが使えない時は、「カードの利用限度額を超えてしまっている」場合や「ICチップ・磁気ストライプ部分の汚れや傷」で認識しづらくなっている、また「ICチップ・磁気ストライプの磁気不良」でカードが使えなくなっているなどが考えられます。汚れている場合はエタノールを綿棒や柔らかい布に浸して拭いてあげれば元に戻ります。
クレジットカードが使えなくなってしまう原因としては以下の3つが考えられます。
クレジットカードが使えない時の3つの原因
- カードの利用限度額を超えてしまっている
- ICチップ・磁気ストライプ部分の汚れや傷
- ICチップ・磁気ストライプの磁気不良
カードの利用限度額を超えてしまっている
限度額がオーバーしてしまっている場合は、毎月の明細書をきちんと確認して、自分が何に使っているのかを把握するようにしましょう。
スキミングなど不正利用の被害にいち早く気がつく為にも大切なことです。
ICチップ・磁気ストライプ部分の汚れや傷
クレジットカードのカード情報を記録しているICチップの接点端子や磁気ストライプが汚れたり、財布やケースでの摩擦などで傷が付くと、なかなか認識しづらいことがあります。
汚れている場合は、エタノールを柔らかい布や綿棒に浸して優しく拭いてあげると、クレジットカードの読み取り端末で使う時の反応が戻るでしょう。
ICチップ・磁気ストライプの磁気不良
それでも使えない場合は、何らかの原因でICチップの読込み不良、もしくは磁気ストライプの磁気不良を起こしてしまっている可能性が高いです。
ICチップの読込み不良や磁気ストライプの磁気不良や復活方法についてはこちらで詳しくご紹介しています。
[blogcard url=”https://creditcard-reporters.com/basic/creditcard-ic-chip-failure/”] スポンサーリンククレジットカードが磁気不良になる原因
クレジットカードの磁気不良の原因を知るには、まずICチップと磁気ストライプを分けて考える必要があります。
ICチップは磁気の影響を受けない
そもそもICチップは磁気の影響を受けませんので、ICチップが読込み不良を起こす場合は、クレジットカード表面の接点端子が汚れたり、傷が入っているか、ICチップ自体が破損している場合です。
磁気ストライプは磁気の影響を受けやすい
対して磁気ストライプは磁気の影響を非常に受けやすい欠点があります。
またICチップと同様に、磁気ストライプが汚れていたり、傷が付いている場合も磁気不良を起こしやすくなります。
そして磁気ストライプが磁気不良を起こす原因で最も多いのがクレジットカードやキャッシュカードなど磁気カード類を重ねて収納したり、財布やバッグ類の留め金に使われているマグネットなど強い磁気に近づけてしまったというものです。
磁気不良を起こしやすいものや行動
基本的には、強弱に関わらず磁気を発するものには近づけないほうが良いでしょう。
磁気不良を起こしやすいものや行動
- テレビや電子レンジなど家電製品やパソコン
- 財布やバッグ類、スマホカバーなどの留め金に使われるマグネット
- 携帯ゲーム機や携帯DVDプレーヤー
- マグネットクリップなどの事務用品
- 磁気ネックレスなどの健康磁気器具
- クレジットカードや銀行のキャッシュカードなど磁気カード類を重ねて収納する
- 銀行や郵便局の預金通帳と重ねて収納する
- スマートフォンや携帯電話、タブレット端末と重ねて一緒に持ち歩く
- 夏場の車の中に保管・放置する
- 洗濯乾燥機にかけてしまう
これらは近づけたり、触れたら必ず磁気不良を起こすとは限りませんが、磁気不良を防止するためにも気をつけたほうがいいでしょう。
また、高温多湿な場所での保管は磁気を弱める原因となります。
スポンサーリンククレジットカードの磁気データを保護する方法
クレジットカードの磁気不良から磁気データを守るために有効なのが、磁気防止ケースや磁気防止シートの活用です。
これらの磁気防止グッズは色々な種類があり、家電量販店のほか、楽天市場やアマゾンなどネットでも購入できます。
価格は700円~2,000円程度から販売されています。
ただし、効果があるように謳っていながら、まったく効果がない粗悪品もあるのでご注意ください。
スポンサーリンクスキミングのリスクを減らす対策
スキミングにはクレジットカードなどの磁気情報を直接盗み取る接触型と、カバンなどに近づけるだけで非接触型ICカードから情報を盗み取る非接触型があります。接触型のスキミングを防止するグッズなどは無く、暗証番号を定期的に変更したり、会計する時にクレジットカードを店員に預けないなど、私たちのセキュリティ意識を高めるしか方法はありません。また、非接触型のスキミングには、効果的なスキミング防止カードなどがありあます。
スキミングとは、磁気ストライプに記録されているカード情報をスキマーと呼ばれる装置で抜き取る犯罪手口です。
抜き取ったカード情報はその後、闇ルートで売ったり空カードにデータをコピーし、偽造カードとして不正利用します。
このスキミングには接触型と非接触型があり、主にクレジットカードやキャシュカードを狙って磁気ストライプからカード情報を直接抜き取る接触型と、SuicaやEdy、ICOCAやnanacoなどの電子マネーを狙い、直接カード類に触れずにカード情報を抜き取る非接触型に分かれます。
残念ながら、接触型のスキミングを防ぐようなグッズなどは無く、私たちのセキュリティ意識を高めるしか方法はありません。
以下にご紹介する対策を、普段から意識することで、少しでもスキミングされるリスクを下げましょう。
接触型のスキミング対策
暗証番号をきちんと管理する
クレジットカードの暗証番号は、誕生日や電話番号などは避け、第三者に簡単に推測されない番号にします。
また、暗証番号を定期的に変更することで、万が一クレジットカード情報が盗まれてしまったとしても、被害を食い止めることに繋がる可能性があります。
ATMの利用時に不審なものがないか確認する
接触型でのスキミングを防止する方法は、ATMなどを利用する際に挿入口に不審な装置が付いていないかや、いつもと違うものが設置されていないかを注意深く観察するようにします。
暗証番号を入力する際は、手元を反対の手で覆って隠しながら入力するなどの癖を付けておくと、万が一、手元が盗撮されている場合でも暗証番号が知られるのを防ぐことができます。
特にコンビニやショッピングモールに設置されているATMは犯罪者が狙いやすいので注意が必要です。
公共施設で荷物を預ける時など
外出先ではクレジットカードやキャッシュカードから目を離さない事が肝心で、ゴルフ場やサウナなどの公共施設で、暗証番号式のロッカーや貴重品BOXを利用する際にも注意が必要です。
暗証番号を入力する際に、背後から覗き見たり、隠しカメラで盗撮して解錠する手口を使い、スキマーでカード情報だけ抜き取り元に戻します。
この場合、財布の中の現金には手を付けず、クレジットカードも元に戻されているので、スキミングの被害にあったことにもなかなか気づけません。
このような施設を利用する際には、貴重品はフロントに預けるか自分で携帯する、無理な場合は周りに不審者がいないか、小型のカメラなどが設定されていないかを注意深く観察してロッカーや貴重品BOXを利用するようにしましょう。
ショッピングや食事でのお会計時など
また、ショッピングや食事の会計時に、店員にクレジットカードを預けるのも避けたほうがいいでしょう。
特に海外での利用時には気をつけるべきで、悪意をもった店員がいた場合、お会計のついでにサッとスキミングされる可能性も考えられます。
非接触型のスキミング防止方法
SuicaやEdy、ICOCAやnanacoなど、非接触型ICカードの電子マネーを狙ったスキミングも増えています。
非接触型ICカードには、あらかじめチャージ(入金)をして前払いで利用するプリペイド型電子マネーと、契約しているクレジットカードの利用限度額内で後払いで利用できるポストペイ型の電子マネーがあります。
どちらもスキミングなど不正利用の対策として、1度に利用できる金額や1ヶ月での利用金額が制限されていたり、一定額以上の決済には暗証番号を求められるなどの制限があります。
そのため、1件の被害金額は少額になりますが、非接触型でのスキミングはカードに触れずにバックやカバンなどに近づけるだけでカード情報を読み取ってしまうため、犯罪者としては少ないリスクでカード情報を盗み取ることが可能です。
非接触型ICカードのスキミングを防止するグッズ
非接触型ICカードは電源が無く、カードに内蔵されたアンテナコイルが、読み取り端末の発する磁界に反応して電流を発生させます。
その電流を利用することで、アンテナコイルから電波を発生させ読み取り端末と通信をします。
この電波を遮断するグッズを活用することで、スキミングを防止することができます。
この様なスキミング防止カードの効果を紹介している動画がありましたので、ご紹介しておきます。(BGMが流れますので再生時にはお気をつけ下さい)
まとめ
クレジットカードの磁気不良防止からスキミングされるリスクを減らすための対策まで見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
クレジットカードが使いたい時に使えないと本当に困ってしまいますよね。
急にクレジットカードが使えない場合は以下のような原因が考えられます。
- カードの利用限度額を超えてしまっている
- ICチップ・磁気ストライプ部分の汚れや傷
- ICチップ・磁気ストライプの磁気不良
この中で「ICチップ・磁気ストライプの磁気不良」に該当する場合はこちらの記事に詳しく対策方法や回復方法をご紹介しています。
[blogcard url=”https://creditcard-reporters.com/basic/creditcard-ic-chip-failure/”]磁気不良を起こさないためには、磁気を発するものに近づけないことが大切です。
磁気不良を起こしやすいもの
- テレビや電子レンジなど家電製品やパソコン
- 財布やバッグ類、スマホカバーなどの留め金に使われるマグネット
- 携帯ゲーム機や携帯DVDプレーヤー
- マグネットクリップなどの事務用品
- 磁気ネックレスなどの健康磁気器具
- クレジットカードや銀行のキャッシュカードなど磁気カード類を重ねて収納する
- 銀行や郵便局の預金通帳と重ねて収納する
- スマートフォンや携帯電話、タブレット端末と重ねて一緒に持ち歩く
- 夏場の車の中に保管・放置する
- 洗濯乾燥機にかけてしまう
磁気防止シートや、磁気防止通帳カバーなどを活用し、高温多湿の場所を避けて保管、収納することが大切です。
スキミングに関しては、クレジットカードなどの磁気ストライプを、直接スキマーという装置で読み込んでカード情報を盗み取る接触型と、カードには触れずにSuicaやEdyなどの電子マネーを狙う非接触型があります。
接触型のスキミングを防ぐようなグッズは無く、クレジットカードなどの暗証番号を適切に管理したり、会計時にクレジットカードを使う際には第三者に預けないなど、私たち個人のセキュリティ意識を高めることで防いでいくしかありません。
SuicaやEdyなどの非接触型ICカードをターゲットにした非接触型のスキミングは、クレジットカードなどに触れなくてもカード情報が盗み取られてしまうため、「街を歩くだけでやられてしまうのでは?」と心配になりますが、現在の非接触型スキマーでは概ね4cm程度まで近づけないとカード情報が盗れないそうです。
ただ、韓国や香港ではさらに強力な非接触型スキマーが使われているようで、半径2~3メートル内の非接触型ICカードのカード情報を盗み取ることが可能だそうです。
そうなると、今回ご紹介したようなスキミング防止カードでは防ぎきれない可能性も出てきますね。