クレジットカードには、所有する人のステータス性を表す一面もあり、高いステータスのカードを持つことが憧れだという人もいるのではないでしょうか?
しかし世の中には私たちが想像もつかないような高額な年会費のハイステータスカードが存在します。
今回はそんな『年会費高っ!』っと思わず言ってしまうような、持っているだけでステータスを証明してくれるクレジットカードをご紹介していきます。
最上級のステータス性を持つクレジットカード5選
最上級のステータス性のクレジットカードといえば、やはり『ブラックカード』が挙げられます。
そしてブラックカードとなると、年会費も一般のクレジットカードとは比べ物にならない金額設定となっています。
たとえ年会費を支払う意思があったとしても、誰でも持てる訳ではなく、各カード会社が定めた条件をクリアしている選ばれた人だけが、インビテーション(招待)を受け取ることができます。
今回は、主要なクレジットカード7大国際ブランドの中から、さらにメジャーな『Visa』『MasterCard』『JCB』『アメリカン・エキスプレス』『ダイナースクラブ』の5大国際ブランドのブラックカードをご紹介していきます。
アメリカン・エキスプレス | アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード |
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MasterCard | SBIワールドカード |
ダイナースクラブ | ダイナースクラブ プレミアムカード |
Visa | SURUGA VISAインフィニットカード |
JCB | JCB THE CLASS |
※年会費が高い順
7大国際ブランドについてはこちらでも詳しくご紹介しています。
[blogcard url=”https://creditcard-reporters.com/basic/credit-card-comparison/”]アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
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年会費 | 378,000円(税込) |
入会金 | 540,000円(税込) |
カード素材 | プラスチックカード チタンカード |
ブラックカードを最初に発行したのはアメリカン・エキスプレスです。
というよりも、ゴールドカードやプラチナカードを最初に発行したのもアメリカン・エキスプレスで、より高いサービスを提供するとういうコンセプトが一定以上の属性を持った富裕層の囲い込みに成功し、それに追随するように他社クレジットカードも、ゴールドカード、プラチナカードのコンセプトを模倣してきました。
そしてさらに他のクレジットカード会社との差別化を図るため、1999年に「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」を発行し、いわゆる「ブラックカード」が初めて世にでました。
他の追随を許さない年会費の高さ!
現在、年会費が378,000円(税込)ですが、2007年までは168,000円(税込)でした。
これも他社クレジットカードがブラックカードを模したことで、希少性やステータス性が低下したことに伴い、より質の高いサービス提供と差別化としての値上げなのでしょう。
また、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、入会金が540,000円(税込)必要となるので、初年度に支払う年会費・入会金の合計は918,000円となります。
これはこの後ご紹介するブラックカードの中でもダントツに高く、まさにハイステータスかつハイグレードな1枚です!
センチュリオン・カードの取得条件など
明確な条件や基準などは非公開となっていますが、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードはこちらから申し込んで審査するといものではなく、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード会員の中から、その人の利用実績や利用する店舗、属性や資産状況などを鑑みて、アメリカン・エキスプレスが認めた人だけがインビテーション(招待)を受ける資格を得られます。
またアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードも基本的にはインビテーションから取得する流れとなりますので、センチュリオン・カードを取得するにはまずはゴールド・カード、そしてプラチナ・カードとアメリカン・エキスプレスでの利用実績を積み上げていく必要があります。
基本的にはというのは、アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードを取得するにはもう1つ方法が存在するからです。
じつはアメックスのセンチュリオン・カードの保有者であれば、友人や知人にプラチナ・カードのインビテーションを送る資格を持っています。
もし友人や知人にセンチュリオン・カードの保有者がいれば、その方からの紹介でゴールド・カードを持っていなくてもアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードを作ることができます。
センチュリオン・カードの利用限度額について
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードを含むブラックカードには、よく「限度額が無い」と噂されたりしますが、クレジットカードの仕組みを考えるとそれはあり得ません。
仮に悪意のある人物がブラックカードを取得して、何億、何十億、何百億という買い物をし、その代金を回収することができなかったらカード会社の運営は成り立たないでしょう。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードに関しては、数千万円~数億円など一定額以上の高額決済の予定がある場合は、あらかじめアメックスに連絡を入れ、決済口座に事前入金することで、ジェット機や高級車などの高額商品の決済が可能となるようです。
自分の資産内ではありますが、ある意味では限度額は無いようなものと言えるのではないでしょうか。
高額な現金を持ち歩かなくて済むことと、カード決済によるポイントが貯まることを考えるとメリットは充分にありますね。
センチュリオン・カードの特典などについて
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードで受けられる特典やサービスなどをご紹介していきます。
センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードの保有者は、「センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ」という、サービスが利用できます。
これはカード会員1人ひとりに専用の電話番号が用意され、専任の担当者が様々な要望に対応するというものです。
巷ではセンチュリオン・カード会員1人につき1人の担当者が付くようなことが言われていますが、実際にはあくまでも担当制という形で、複数のセンチュリオン・カード会員の担当者としての1名のようです。
また、電話での頼みごとや問い合わせは24時間いつでも可能ですが、担当者が対応するのは基本的に『10:00~18:30』と時間が決められており、それ以外の時間も含め実際には複数人で対応しているようです。
メンバーシップリワード
他のクレジットカードと同様に、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードにも「メンバーシップリワード」というポイントプログラムが用意されています。
100円の利用につき1ポイント換算なので、ポイント還元率は1%ですね。
アメックスのメンバーシップリワードでのポイント有効期限は基本的には3年ですが、1度交換すると、以降有効期限が無期限になります。
また他の多くのクレジットカードと同様に、様々な商品(500点以上)や商品券、マイルなどと交換可能です。
交換できる商品の中には『宇宙旅行』があるなどの噂もありましたが、すくなくとも日本のアメリカン・エキスプレスでは取り扱っていないようです。
ちなみに400万ポイントを貯めると高級車『アルフォロメオ』と交換ができるそうです。
400万ポイント貯めるには、およそ4億円をクレジットカードで使わないといけません(笑)
ファイン・ショッピング
国内にある高級ブランドショップにて、営業終了時間後の1時間だけお買い物ができたり、限定商品の予約を優先的にできる「ファイン・ショッピング」という特典があります。
利用できるショップには、グッチやアルマーニ、ティファニーやドルチェ&ガッバーナ、ブレゲ ブティック銀座、ミキモトやフェラガモなど、その他多数あります。
会員誌「CENTURION」の発行
アメリカのセンチュリオン・カード会員向けに発行されている会員誌「CENTURION -センチュリオン-」の翻訳記事と日本語版独自の編集で、『旅』『食』『アート』『カルチャー』などのほか、時計や車、宝飾品など幅広い情報が記載されています。
年4回発行の会員誌「CENTURION」ですが、この会員誌の雰囲気を少しだけ味わえるサイトがあります。
https://centurion-magazine.com/
興味がある方はご覧になってみてください。
SBIワールドカード
国際ブランド | MasterCard |
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年会費 | 157,500円(税込) |
入会金 | – |
カード素材 | プラスチックカード |
MasterCardにおけるクレジットカードのランクは5つあり、スタンダードから始まり、ゴールド、チタン、プラチナの順でランクが上がっていき、最もハイグレードかつハイステータスなのが『ワールド』となります。
MasterCardにおけるカードランク
- スタンダード
- ゴールド
- チタン
- プラチナ
- ワールド
日本国内でMasterCardが発行できる最上級のカードがワールドカードで、その中で最も年会費が高いのがSBIカードが発行している『SBIワールドカード』になります。
カード券面の黒い部分には、天然ダイヤモンドが使われていて、まさに最上級のハイステータスな仕上がりになっています。
MasterCardの最上級ブラックはSBIワールドカード
国内でMasterCardのブラックカードを初めて発行したのがSBIカードで、SBIワールドカードの年会費は157,500円(税込)とMasterCardの中では最も高額な年会費となっています。
以前はこのSBIワールドカードと富裕層向けのライフスタイルマガジンを発行するイー・マーケティング社が、国内初の提携カードとして発行する『SEVEN HILLS ワールドカード』がありましたが、現在では発行されていません。
過去に発行されていたSEVEN HILLS ワールドカード
SBIワールドカードの取得条件など
このSBIワールドカードも他のブラックカードと同様に一般募集はしておらず、SBIカード会員の中から選ばれ、インビテーション(招待)を受けた方のみが入会できます。
ブラックカードの中でも持っている方が少ないと言われているSBIワールドカードですが、SBIカード自体の利用が少なくても、住信SBI銀行やSBI証券の取引履歴なども査定対象となるそうで、20代半ばでインビテーションを受け取ったという方もいるようです。
SBIワールドカードの利用限度額について
SBIワールドカードの利用限度額ですが、明確な限度額は決められておらず、保有者の属性や資産状況に応じて柔軟に対応してくれます。
SBIワールドカードの特典など
SBIワールドカードで受けられる特典やサービスなどをご紹介していきます。
MasterCard コンシェルジュ
MasterCardが提供するコンシェルジュサービスを利用できます。
伝えた条件にマッチしたレストランの紹介や優先予約や、オペラや演劇、美術館などの案内から予約などのサポートのほか、国内外の旅行プランから旅行先の施設の予約などさまざまな要望に応えてくれます。
MasterCardの公式サイトに記載された例ですが、以下のような急な要望にもしっかりと応えてくれます。
MasterCard コンシェルジュ
– こんなリクエストにもお答えします –
- 「もう夜中で雨も降っているのにマンションの鍵をなくしてしまいました。 至急鍵屋さんの手配をお願い出来ますか?」
- 「子供が急に熱を出してしまい、どうしても仕事に行かなくてはならないのですが、ベビーシッターを探してもらえますか?」
- 「会社の部門内の決起会を50人で行いたいのですが、パーティ会場を探してもらうことはできますか?」
- 「部下の昇進祝いに ネクタイをプレゼントしたいのですが、お勧めのお店をピックアップしてもらうことはできますか?」
同伴者無制限のプライオリティ・パス
よくクレジットカードの特典として、プライオリティ・パスが無料というのはありますが、このSBIワールドカードにおいては、カード会員本人はもちろん、同伴者も制限無しで利用することができます。
通常、同伴者は『US$27』必要で、他のクレジットカードでも本人のみが無料だったり、同伴者の1人までが無料など制限がありますが、SBIワールドカードなら旅行や出張でよく空港を利用する人も安心して同伴者と一緒に利用できますね。
国内最高クラスの自動付帯保険
SBIワールドカードの国内・海外旅行の傷害保険金額は、最高1億2,000万円まで補償があり、家族特約では保険金額の50%まで補償されるので、主に海外旅行をされる方も安心の1枚といえます。
ダイナースクラブ プレミアムカード
国際ブランド | ダイナースクラブ |
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年会費 | 140,400円(税込) |
入会金 | – |
カード素材 | プラスチックカード |
日本国内で最初にプラスチック製のクレジットカードを発行したのがダイナースクラブカードです。
そのダイナースクラブカードが発行する最上級のハイステータスなブラックカードは『ダイナースクラブ プレミアムカード』になります。
ブラックカードの中でも保有者数が比較的多いカードで、以前よりも取得しやすくなっているとの噂もあります。
プレミアムカードならではのサービスとは別に、ひと言でこのダイナースクラブプレミアムカードの特徴をいうと、ポイント還元率が良く、マイルが貯まりやすいカードです。
ダイナースクラブの国内最上級クレカがプレミアムカード
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードと併せて2大ブラックカードといわれるのが『ダイナースクラブ プレミアムカード』です。
センチュリオン・カードの年会費378,000円(税込)と比べると半額以下ですが、それでも140,400円(税込)の年会費は一般的な感覚からするとハイステータスを物語るには充分な金額ではないでしょうか。
じつはダイナースクラブプレミアムカードよりも年会費が高い『ANAダイナーススーパーフライヤーズ プレミアムカード』という提携カードがありますが、今回はダイナースクラブのプロパーカードのほうをご紹介しました。
ちなみにANAダイナーススーパーフライヤーズ プレミアムカードの年会費は167,400円(税込)となっています。
ダイナースクラブ プレミアムカードの取得条件など
他のハイステータスなブラックカード同様に、ダイナースクラブプレミアムカードもインビテーション(招待)からの取得になります。
通常は、ベーシックなダイナースクラブカードで利用実績を積んでからインビテーションを受ける流れです。
インビテーションを受けるための詳しい条件などは公開されていませんが、2012年以降あたりからかなり条件緩和がされているようで、最近ではそこそこの年収があり、1年程度の利用実績(年間50万から100万円程度)があればインビテーションが届くこともあるようです。
またダイナースクラブは利用金額も基準としているはずですが、利用する場所や使い方も関係しているようで、キャバクラなどの利用が多かったりするとインビテーションが届きにくいという噂もあります。
中には年間利用額が200万円程度でインビテーションが届いたという方もいたり、同じ時期に自分のほかに友人2人にも届いていたという話もある一方で、数年利用していても届かないという方もいます。
やはりダイナースクラブに限らずインビテーションが送られる明確な基準は謎といえますね。
ダイナースクラブプレミアムカードは紹介してもらえる
じつはダイナースクラブプレミアムカードを取得するには別の方法もあり、既にダイナースクラブプレミアムカード会員の方に紹介してもらうという方法があります。
もちろん、ある程度の年収があることや最低条件があります。
紹介の最低条件
- 年収が1000万円以上
- 年齢が27歳以上
- 既にダイナースクラブカードを所持していない、もしくは過去所持していた時から1年以上経過している
- 他のクレジットカードで延滞や未払いなど事故を起こしていない
これらの条件にあてはまり、近くにダイナースクラブプレミアムカードの保有者がいる場合は、紹介してもらうのがブラックカード取得の近道かもしれませんね。
ダイナースクラブプレミアムカードの利用限度額について
ダイナースクラブプレミアムカードでもよく利用限度額が無いというように勘違いされていますが、これは一律な制限がないという話で、会員ごとに利用できる枠は存在しています。
普段の利用金額よりも大きな商品を決済する予定がある場合は、やはり事前にダイナースクラブ側に連絡をしたほうがスムーズにいくでしょう。
ダイナースクラブプレミアムカードの特典などについて
ダイナースクラブプレミアムカードで受けられる特典やサービスなどをご紹介していきます。
ダイナースクラブ プレミアム専用デスクが利用可能
ダイナースクラブプレミアムカードにも、専用デスクが用意されていて、24時間365日対応のいわゆるコンシェルジュサービスを受けることができます。
コンシェルジュを利用する場合、多くはレストランの予約や旅行の計画の相談、またチケット予約やプレゼントの相談など多岐に渡りますが、『ダイナース(食事をする人)』というだけあり、グルメ関連の提案力はさすがと言った声もあります。
またこちらの依頼に対して、緊急の依頼なのかや、回答するのに都合が良い時間帯はあるのかなどを確認してくれたり可能な限り融通を利かせてくれます。
そのほか、高級腕時計の人気モデルを探してもらったり、お祝いごとでお花とシャンパンを指定した場所に届けてもらったり、手土産など最新の流行りを考慮して提案してもらうことができます。
ただ、深夜帯での依頼にも快く対応してくれるという評判や、入手困難なチケットを確保してくれたなど、良い話を聞く一方で、他のコンシェルジュサービスならやってくれるようなことをやってくれなかったり、あまり良くない対応をされるという声も聞こえてきます。
これはダイナースクラブプレミアムカードのコンシェルジュだけではなく、センチュリオン・カードのコンシェルジェサービスでも不満の声があるので、良い対応を受けられるかは、そのコンシェルジュ自身の資質にかなり左右されるのかもしれません。
ダイナースクラブプレミアムカードは業界最高レベルのポイント還元率
ダイナースクラブプレミアムカードは、通常利用でポイント還元率が2%と、クレジットカード業界内でも最高レベルでポイントが貯まりやすいカードです。
また、ダイナースモールというポイントモールを経由すればさらにボーナスポイントとしてプラス9%となる商品などもあり、そうなると合計でポイント還元率が11%となります。
ダイナースモールの中にはたまにダイナースクラブカードでは決済できない商品も含まれていたりするそうですが、上手く利用すればかなりポイントが貯まるのではないでしょうか。
ダイナースクラブプレミアムカードの手厚い自動付帯保険サポート
ダイナースクラブプレミアムカードでは自動付帯保険として、国内・海外旅行の傷害保険が最高1億円補償されています。
また、傷害治療費保険(1,000万円)や疾病治療費用保険(1,000万円)、賠償責任保険(1億円)などのほか、携行品損害保険(100万円)、救援者費用等保険(500万円)など充実した保険サポートを受けることができます。
この他、海外旅行中に病気や怪我などのトラブル時に、日本語で応対できる東京海上日動海外総合サポートデスクが、最寄りの病院の案内から病人、ケガ人の移送手配、往診医や医療通訳の手配などのサポートを24時間・365日対応してくれます。
ダイナースクラブプレミアムカードは誕生日プレゼントが送られてくる
ダイナースクラブプレミアムカードの会員には、毎年誕生日にダイナースクラブから誕生日プレゼントが送られてきます。
過去にはワインなどが送られてきたそうですが、ここ数年は日記帳や写真立てなどが送られてきているようです。
会報誌『SIGNATURE』の発行
こちらは通常のダイナースクラブカードの会員にも送られてくる会報誌『SIGNATURE』です。
旅行や食、芸術に経済と幅広いジャンルの情報と共に、最新のカード利用情報なども記載されているようです。
2014年からはデジタル版も創刊されています。
https://www.diners.co.jp/ja/magazine/
SURUGA VISAインフィニットカード
国際ブランド | Visa |
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年会費 | 129,600円(税込) |
入会金 | – |
カード素材 | プラスチックカード |
日本国内において、Visaカードの最上級ブラックカードはスルガ銀行が発行する『SURUGA VISAインフィニットカード』になります。
Visaといえば三井住友Visaカードがメジャーですが、意外にも三井住友カードからはVisaの最上級カードであるVisaインフィニット(Visa Infinite)は発行されていません。
明確な理由は定かではありませんが、三井住友カードはVisa以外にもMasterCardも発行していることが原因であるのではないかという噂もあります。
その一方で、少し古い情報ですが、以前はインビテーション(招待)のみで入会できたプラチナカードに、2011年頃からプラチナカード用の特設サイトを常設し、一般の募集も開始したことからさらに上のクラスであるVisaインフィニットの発行も始まるのではという話もあります。
いずれにせよ現状は日本国内においてVISAインフィニットカードが手に入るのはスルガ銀行が発行する『SURUGA VISAインフィニットカード』のみとなっており、2012年の時点では国内で所持しているのは100人未満とのことなのでレアなクレジットカードですね。
Visa最上級はスルガ銀行発行の『SURUGA VISAインフィニット』
スルガ銀行が発行するSURUGA VISAインフィニットカードは年会費が129,600円(税込)となっており、同スルガ銀行が発行するプラチナカード『SURUGA Visa プラチナクレジット』の年会費64,800円(税込)の2倍です。
また、スルガ銀行が発行するクレジットカードは基本的にリボ払い専用カードとなっています。
規定の期日までに、プレミアムデスクへ連絡するか、インターネットから申請すれば一括払いも可能ですが、毎月手続きする必要があるのが少し手間です。
SURUGA VISAインフィニットカードの取得条件など
SURUGA VISAインフィニットカードも他のブラックカードと同じく一般募集はしておらず、インビテーション(招待)からしか入会できません。
取得までの流れとしては、スルガ銀行が発行するクレジットカードの所持や利用履歴はあまり重要視されず、スルガ銀行の口座を所持していることが重要視されます。
その上で住宅ローンや不動産投資など比較的大きなローンを組む時にインビテーションを受けることが多いようです。
また必ずしもローン契約が必須ではなく、定期預金などに1000万円程度の預金があるなど、スルガ銀行の今後の付き合いにプラスになると営業担当に思われれば、インビテーションを受けられることもあるようです。
それと詳細は不明ですが、すでにSURUGA VISAインフィニットカードを持っている方からの紹介でも入会できるようです。
SURUGA VISAインフィニットカードの利用限度額について
SURUGA VISAインフィニットカードはきちんと利用限度額は設定されています。
ただ他のブラックカードと同じく、保有者の資産状況により枠が決められるので、一律の上限は決められてはいないようです。
資産状況によりさらに上が存在する可能性が高いですが、筆者が調査したところでは、ショッピング枠が900万円、キャッシング枠が30万円というのが最高額でした。
SURUGA VISAインフィニットカードの特典など
SURUGA VISAインフィニットカードで受けられる特典やサービスなどをご紹介していきます。
Visa Infiniteコンシェルジュ・センター(VICC)の利用
こちらはブラックカードなどのハイステータスカードでは定番となっているコンシェルジュサービスです。
Visaが委託した第三者サービス提供会社を通じて対応するため、アメックスのセンチュリオンなどのように専属の担当者が対応するのとは違い、サービスのみ提供といった形でしょうか。
http://www.visa.co.jp/infinite/concierge/index.shtml
プライオリティ・パスが同伴者も無制限で無料
こちらもブラックカードクラスのハイステータスカードではお馴染みのサービス。
国際線ラウンジサービスのVIPラウンジ利用時に必要なプライオリティ・パスが、本会員はもちろん、同伴者も人数に制限なく無料となります。
通常は同伴者は『US$27』必要ですが、SURUGA VISAインフィニットカードがあれば、家族が多い場合や海外出張に複数人で行く場合などにも安心してVIPラウンジが利用できますね。
キャッシュバックサービスが利用可能
SURUGA VISAインフィニットカードでは、よくあるポイントプログラムではなく、4種類のキャッシュバックサービスから選択できるようになっています。
◆ プレミアム返済アシスト
プレミアム返済アシストとは、SURUGA VISAインフィニットカードの利用金額の1.8%を住宅ローンなどの繰り上げ返済に充当できるサービスです。
◆ プレミアムトラベルアシスト
プレミアムトラベルアシストは、SURUGA VISAインフィニットカードのプレミアムデスクを経由して旅行を申し込んだ事があり、カード決済額の累計が100万円に達している場合に、15,000円がキャッシュバックされます。
◆ プレミアムチャンスアシスト
プレミアムチャンスアシストを選択すると、SURUGA VISAインフィニットカードの利用金額の0.9%分のジャンボ宝くじがプレゼントされます。
◆ プレミアムマイルアシスト
プレミアムマイルアシストは、ANA支店での口座開設が前提となりますが、SURUGA VISAインフィニットカードの利用とは別に、各種銀行口座取引でマイルやキャッシュバックが受けられます。
プレミアム普通預金/プレミアム定期預金
SURUGA VISAインフィニットカードの保有者は、普通預金の金利が+0.1%、定期預金では金利が+0.2%されます。
プレミアムサロンの無償利用
スルガ銀行各支店にあるプレミアムサロン(ちょっとした商談等にも使えるような会議室)が無料で利用できます。
JCB THE CLASS
国際ブランド | JCB |
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年会費 | 54,000円(税込) |
入会金 | – |
カード素材 | プラスチックカード |
日本発のクレジットカード国際ブランドである『JCB』が発行する最上級カードは『JCB THE CLASS』となります。
分類としてはプラチナカードとして扱われることもありますが、JCBブランドでは最高峰となるハイステータスカードということで今回ご紹介したいと思います。
また、JCBは東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーなので、ディズニー絡みの優待特典が充実しているのが特徴です。
ディズニー好きなら取得を目指すメリットの多いハイステータスカードだと思います。
他のハイステータスカードに比べて年会費はリーズナブル
JCBが発行する最上級のハイステータスカードである『JCB THE CLASS』の年会費は54,000円(税込)と、他の国際ブランドと比べると継続しやすい年会費となっています。
1ヶ月単位にすると4,500円(税込)で保有できることになります。
確かにこれなら継続しやすいと言う方も多いかと思いますが、『JCB THE CLASS』も他のハイステータスカードと同じくインビテーション(招待)という形をとっているので一般募集は受付けておりません。
『JCB THE CLASS』の取得条件など
前述通り、JCB THE CLASSはインビテーションからの入会が基本とされており、JCB発行のプロパーカードを保有していない状態からなら、取得まで最低でも3~4年は必要と言われています。
しかし、その期間を大幅に短縮して1年程度で取得してしまったという話があります。
通常は最短で取得するとしたら、まずは『JCBゴールド』から入会し2年連続で100万円(税込)以上の利用実績で、『JCBゴールド・プレミアム』のインビテーションが受け取れます。
それからさらに1年程度の利用実績が100万円以上で『JCB THE CLASS』のインビテーションを受けるといった流れの方が多いようです。
1年程度で『JCB THE CLASS』を取得した方の話
この方のケースでは、JCBゴールドを所有してから、年会費がかかる前のおよそ1年間で300万円程度決済し、サポートデスクに直接『JCB THE CLASS』を申し込めないか問い合わせた結果、OKだったとのことです。
『JCB THE CLASS』が直接申し込める場合がある!
通常はインビテーション(招待)がないと取得できない『JCB THE CLASS』ですが、ある一定の条件を満たすと期間限定で申し込める場合があるのです。
直近では2016年6月1日~8月31日までの期間限定で、日本最大級の医療専門サイト『m3.com』で、特別に直接申し込めるキャンペーンをやっていました。
医療従事者限定でしたが、通常なら3~4年かけて手に入れられる『JCB THE CLASS』がすぐに手に入れられるということであれば、狙っている方にとってはまたとないチャンスといえますね。
『JCB THE CLASS』の利用限度額などについて
『JCB THE CLASS』の利用限度額は、おおよそ500万円前後が多いようです。
もちろん保有者の方の資産状況や属性によってはさらに上があるかと思いますが、調査した感じでは一番大きい枠の方で600万円というのが最高額でした。
『JCB THE CLASS』の特典について
JCB THE CLASSで受けられる特典やサービスなどをご紹介していきます。
ザ・クラス・コンシェルジュデスク
JCB THE CLASSの保有者は『ザ・クラス・コンシェルジュデスク』が24時間365日いつでも利用できます。
依頼できる内容も、他のコンシェルジュサービス同様に多岐にわたり、以下のようなことが可能です。
コンシェルジュへの依頼内容例
- 人気レストランの検索や予約
- 宿泊施設の検索や手配
- 人気レアチケットの入手
- 現在いる場所の近くにある評判のお店検索や予約
- 自宅から近い場所で〇〇が手に入るところ
- などなど
また、ザ・クラス・コンシェルジュデスクへの電話は、基本的にはすぐにつながるのですが、繋がりにくい時間帯が存在します。
コンシェルジュへ繋がりにくい時間帯
- 混雑する時間帯:平日12時~13時と夕方の時間帯
- 人員の入れ替わりで人数が少ない時がある時間帯:土日祝日の9時頃
他のコンシェルジュサービス同様に、対応の良し悪しには賛否ありますが、ザ・クラス・コンシェルジュデスクの場合はグルメ系よりも、チケット予約系のほうが提案力があるように感じます。
ザ・クラス・メンバーズ・セレクション
『JCB THE CLASS』の最大の魅力は、この『ザ・クラス・メンバーズ・セレクション』だという方も少なくないでしょう。
メンバーズ・セレクションは、『JCB THE CLASS』の会員がカードを更新した際にプレゼントされるギフトカタログで、およそ2万円から3万円程度の価値だと言われています。
その中にある、指定のレストランでランチを楽しめる『東京ディズニーランド ペアランチお食事券とパスポート(2枚組)セット』というのがあるのですが、この指定レストランというのがディズニーファン垂涎の『クラブ33(クラブサーティースリー)』となっています。
クラブ33はディズニーランドの中で『唯一お酒が飲める場所』として知られており、ディズニーランドのスポンサー、もしくは会員の紹介でしか入れない秘密の場所となっています。
この秘密の場所に『JCB THE CLASS』保有者であれば紹介なしでも入ることが出来るのは、かなりのメリット言えるでしょう。
しかし残念なことに、このメンバーズ・セレクションの中にある『クラブ33』でのランチセットですが、2016年から抽選制となっていしまったようです。
しかも以前なら追加料金を支払えば最大8名まで一緒に入れていたのですが、人数追加もできなくなり、大人2名でしか入れなくなったようです。
グルメベネフィット
グルメベネフィットとは、指定のレストランで所定のコースメニューを利用する際に同伴者1名分のコース料金が無料になるサービスです。
例えば25,000円程度のコースを恋人などと一緒に楽しむと通常なら50,000円程度かかりますが、半額の25,000円で楽しめます。
ワインや日本酒などのお酒類は別途料金が必要ですが、指定レストランでは有名レストランや日本食の名店が含まれているので、外食が多いという方には特にメリットがあるかと思います。
スポンサーリンクまとめ
今回は年会費が高いハイステータスなクレジットカードとしてブラックカードをご紹介してきました。
ブラックカードの明確な定義というものはありませんが、それぞれの国際ブランドで最高峰のカードならブラックカードと言っても差し支え無いでしょう。
年会費の高い順にご紹介しましたが、もう一度まとめると以下のようになります。
国際ブランド | カード名 | 年会費 |
---|---|---|
アメックス | アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード |
378,000円(税込) |
MasterCard | SBIワールドカード | 157,500円(税込) |
ダイナースクラブ | ダイナースクラブ プレミアムカード |
140,400円(税込) |
Visa | SURUGA VISAインフィニットカード |
129,600円(税込) |
JCB | JCB THE CLASS | 54,000円(税込) |
ハイステータスなクレジットカードには定番サービスとなっている『コンシェルジュ』ですが、最も年会費が高いセンチュリオン・カードで使えるコンシェルジェサービスが最も評判がよく、年会費の最も安いJCB THE CLASSで利用できるコンシェルジュサービスが不満の声が多かった印象です。
これはそのカードを所持している人数の絶対数が違うというのも関係しているのでしょう。
なにせJCB THE CLASSの年会費約5万円に対して、センチュリオン・カードの年会費はおよそ7倍の37万円です。
コンシェルジュサービスだけが全てではありませんが、その辺りの金額の差が、サービスの質の違いになっているのかもしれません。
いずれにせよ、今回ご紹介したブラックカードを手に入れるには、ある程度の属性が求められることは間違いがなく、使い勝手や維持のしやすさなどに差はありますが、どのカードも間違いなくハイステータスな1枚だと言えるでしょう。
こんにちは。
MasterCardには日本国内で発行されていないWorld Eliteがありますので、SBIワールドカードをブラックカードとするのはちょっとだけ微妙です。
WorldMasterCard自体はただのT&Eカードですので、それこそSuMiリワードワールドカードと同格ですし。
まあ、ポルシェカードも含めてすべて国内最上級だからブラックカードだと言うならそれでよいとは思いますが、日本発行のものだけサービスを削られていますので、他ブランドに比べるとさらに上のカードがある時点で劣りますね。
VISAはsignatureとinfiniteが同格という扱いですので、ブラックカードと言えるでしょうね。