世の中には様々なポイントサービスが存在しますが、都営(東京都交通局)の交通機関をよく利用する方なら『ToKoPo(トコポ)』を利用することでお得にポイントを貯められるかもしれません。
ToKoPo(トコポ)とは、記名式のPASMO(パスモ)と紐付けることで、都営の交通機関に乗るたびにポイントが貯まるポイントサービスです。
今回はこのトコポの入会方法や使える都営の交通機関、またどの程度ポイントが貯まるのなどをご紹介してきます。
ToKoPo(トコポ)はどのようなポイントサービスなの?
トコポは東京都交通局が提供する、入会金・年会費無料のポイントサービスで、記名式PASMO(パスモ)と連携して利用します。
あまりメジャーではないToKoPo(トコポ)ですが、まずはどのようなポイントサービスなのかをご紹介します。
冒頭でも触れていますが、トコポは東京都交通局が提供するポイントサービスです。
入会金や年会費に関しては全て無料となっています。
記名式のPASMO(パスモ)と連携させることで、以下の都営交通機関を利用する際にポイントが貯まります。
トコポが使える都営交通機関
- 都営地下鉄4線(大江戸線/浅草線/三田線/新宿線)
- 都電荒川線
- 日暮里・舎人ライナー
- 都営バス
また、乗車する交通機関により付与されるポイント数が異なります。
ToKoPo(トコポ)で貯まるポイント一覧
付与されるポイントには基本ポイント、土休日ボーナスポイント、乗り継ぎボーナスポイントがあり、以下の表のようになっています。
都営地下鉄 | 日暮里・舎人ライナー | 都電荒川線 | 都営バス | |
---|---|---|---|---|
(1)基本ポイント (乗車1回毎) |
2P | 2P | 1P | 0P |
(2)土休日ボーナス (1日1回) |
2P | 2P | 0P | 0P |
(3)乗り継ぎボーナス (1日1回) |
2P |
基本ポイント
まず(1)の基本ポイントですが、これは乗車するたびに加算されるポイントです。
都営地下鉄の大江戸線、浅草線、三田線、新宿線の全路線と日暮里・舎人ライナーで2ポイント加算され、都電荒川線では1ポイント加算されます。
都営バスはパスモで適用される『バス利用特典サービス(バス特)』があり10%程度のポイントサービスがあるので基本ポイントはないようです。
土休日ボーナスポイント
次の(2)土休日ボーナスポイントは、基本ポイントとは別に土休日に都営交通機関を利用すると、1日に1回加算されるポイントです。
こちらも都営地下鉄全線と日暮里・舎人ライナーの利用で2ポイント加算ですが、都電荒川線と都営バスは0ポイントとなります。
乗り継ぎボーナスポイント
(3)乗り継ぎボーナスポイントは、都営地下鉄から都営バスに乗り継ぎ、日暮里・舎人ライナーから都電荒川線に乗り継ぎ、などのように上記都営交通4事業のうち、2事業以上に乗り継ぎ乗車した場合に一律2ポイント加算されます。
乗り継ぎボーナスポイントに関しては都営バスも対象となります。
スポンサーリンクToKoPo(トコポ)ってどれくらい貯まるの?
ToKoPo(トコポ)に入会すると、どのくらいポイントが貯まるのか、平均的な利用頻度と思われる例として計算してみました。
それでは上記のポイント一覧を踏まえて、トコポを利用するとどのくらいお得なのでしょうか?
例として1週間のうち、平日は4日、土日は1日、乗り継ぎはしないという条件で1年間どのくらいポイントが貯まるか計算してみます。
またここでは計算しやすいように、うるう年や祝日は含めずに単純化して計算します。
1年間トコポを使う条件
- 平日は4日利用
- 土日は1日利用
- 乗り継ぎしない
- うるう年や祝日は含めない
まずは1年間を週にします。
- 1年間を週にすると以下のようになります。
- 365 ÷ 7 = 52.1週
1週間のうち平日は4日利用する。
- 1週間で4日利用なので52週に4をかける。
- 52 x 4 = 208日
1年間のうち平日は208日、都営交通機関を利用する。
- 208日に基本ポイントの2ポイント(1乗車)をかけ、往復するのでさらに2ポイントかける。
- 208 × 2 = 416ポイント
416 × 2 = 832ポイント
次は土日を計算します。
1週間のうち土日は1日だけ利用する。
- 土日は毎週1日の利用なので、52週に1をかける。
- 52 × 1 = 52日
土日は基本ポイントに加え土休日ボーナスが付きます。
- 基本ポイントの2ポイント(1乗車)に土日ボーナスの2ポイント(1日1回)に52日をかけます。そこに基本ポイントの復路(往復の帰り)分を足します。
- 52 × 2 × 2 + 104 = 312ポイント
平日の合計832ポイントと、土日の合計312ポイントを足すと、合計1,144ポイントが貯まります。
もし乗り継ぎをしている方はさらに多く貯まります。
ちなみに毎回乗り継ぎが入る場合は 260 x 2 = 520ポイントがさらに貯まります。
当然ながら、使う頻度が多ければさらに貯まるポイントは多くなりますし、逆に少ない方はさらに少なくなります。
ToKoPo(トコポ)を入会から利用するまでの流れ
トコポの入会から利用するまでの大まかな流れは以下のようになります。
入会から利用するまでの流れ
- インターネットか申込用紙にて入会手続きをする。
- 通常2週間程度でToKoPo(トコポ)カードが郵送されてきます。
- 都営地下鉄駅に設置されているポイントチャージ機でトコポカードとPASMO(パスモ)を登録します。
- 登録したPASMO(パスモ)でいつも通り都営の交通機関を利用するとポイントが貯まります。
- 貯まったポイントはポイントチャージ機でPASMO(パスモ)にチャージできます。
入会手続き
まずは入会手続きをします。
入会手続きは東京都交通局のWebサイトからインターネット経由で申し込むか、都営地下鉄の駅や営業所などに備え付けの申込用紙から可能です。
特にこだわりがなく、インターネット接続環境があれば東京都交通局のWebサイト経由で申し込むのが手軽でオススメです
申込みの際に『PC通知メールを受け取る』にチェックを入れておけば、ポイントの残高や失効予告をメールで受け取り、確認することも可能です。
『PC通知メールを受け取る』にチェック
申込みが完了したら、通常は2週間程度でトコポカードが登録した住所宛てに郵便で送られてきます。
トコポとパスモを連携させる
トコポが少し面倒なのが、利用を開始するためには、都営地下鉄の各駅に設置されているポイントチャージ機を利用して、一度だけToKoPo(トコポ)とPASMO(パスモ)を連携させる作業が必要になります。
出典元:一般社団法人 公営交通事業協会
ただ、この操作は最初の1回だけなので、連携後はいつも通りにPASMO(パスモ)を利用すると、上でご紹介した規定のポイントが貯まっていきます。
ポイントチャージ機が設置されているのは都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)と、日暮里・舎人ライナーの日暮里駅、西日暮里駅、熊野前駅となります。
ポイントチャージ機の設置がある駅
- 都営地下鉄各駅
└押上駅
└目黒駅
└白金台駅
└白金高輪駅
└新宿線新宿駅
以上の駅は除く - 日暮里・舎人ライナー
└日暮里駅
└西日暮里駅
└熊野前駅
以上の駅に設置
貯まったポイントはPASMOにチャージ
貯まったポイントはポイントチャージ機を使ってPASMO(パスモ)にチャージすることで利用することができます。
ポイントは1ヶ月間の乗車実績に基づいて、翌月の15日に付与されます。
PASMO(パスモ)にチャージできるポイントは1ポイント1円として利用でき、10ポイント単位でチャージ可能な最大ポイントを一括でチャージできます。
ポイントの有効期限
ToKoPo(トコポ)で付与されたポイントの有効期限は、最終利用日から3年間となっています。
通常利用していれば、更新などの手続きもなくポイントの有効期限は気にすることはなさそうです。
ただし、入会の手続きをしてから1年間PASMOの登録をしなかった場合は会員情報が無効化されるので、もう一度手続きをやり直す必要があります。
スポンサーリンクまとめ
今回は東京都交通局が提供しているポイントサービス『ToKoPo(トコポ)』に関してご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
サービスが開始されたのは2011年8月1日からですが、使える路線や交通機関が東京都内、しかも都営の交通機関と限られているため認知度の低さは否めません。
ですがToKoPo(トコポ)の対応する区間を利用している方なら、入会金も年会費も無料で作れ、今まで何も発生しなかったポイントがタダで貯まって、それが使えるなら検討してみる価値はあるのではないでしょうか。
最後にまとめておきます。
- ToKoPo(トコポ)は東京都交通局が提供するポイントサービス
- 記名式PASMO(パスモ)と連携することでポイントが貯まる
- ToKoPo(トコポ)と連携できるのはPASMO(パスモ)だけSuica(スイカ)では連携できない
- ポイントが貯まるのは都営の交通機関を利用した時
- 貯まったポイントはPASMO(パスモ)にチャージ可能
- ポイントの有効期限は最終利用日から3年間